SEPPアンプ用マッチングトランス
MT-72, MT-128


写真右は裸の状態のマッチングトランスです、製品は左の角型化粧ケース入りです。

名匠雨森氏の設計、ハンドメイド製作によるSEPPアンプ用マッチングトランスです。緻密な設計と芸術的な巻線技巧、磁気特性の優れたカットコア材により広帯域、低歪率、大容量を実現しました。真空管及びSITのSEPP出力段を用いたアンプを理想的に動作させることができます。

名匠雨森氏のホームページにはトランス、真空管、アンプ製作の記事が満載です。是非お立ちより下さい。
雨森氏のホームページ

●SEPPアンプ用マッチングトランスとは

真空管及びSITのSEPP出力段は出力トランスを用いないOTLアンプに採用されてまいりました。しかしインピーダンスの低いスピーカを直接駆動しなければならず、十分な性能を発揮できませんでした。マッチングトランスは4Ω〜16Ωのスピーカの低インピーダンスを72Ω又は128Ωに変換しSEPPアンプを理想的に動作させます。

マッチングトランスはSEPPアンプの

を実現いたします。
さらに、お手持ちの真空管式OTLアンプとスピーカの間に用いて頂けば、スピーカを直接駆動するのに比べ、大幅に出力が向上いたします。又真空管式OTLアンプで4Ωスピーカを鳴らす事も可能となります。
下図はSEPP又はOTLアンプと8Ωスピーカへの接続図です。ご使用スピーカが8Ωでない場合はスピーカのインピーダンス値と同じ端子に接続します。

●概要

●製品仕様



機種 MT-72 MT-128
出力容量 56W/30Hz 50W/30Hz
インピーダンス 72Ω:4、8、16Ω 128Ω:4、8、16Ω
周波数帯域 5Hz〜70KHz -1db、1W、8Ω端子 5Hz〜50KHz -1db、1W、8Ω端子
インダクタンス(H) 最小7H、最大10H、 72Ω端子 最小13H、最大18H 、 128Ω端子
許容重畳DC電流 20mA 20mA
電力損失 -0.34db、8Ω端子 -0.4db、8Ω端子
使用カットコア CS-20 2個
形状 角型ケース入り、タンゴ互換取り付け寸法
引き出し形式 内部端子式
外形寸法、重量圧 W:83mm, D:78mm, H:107mm, 1.7Kg
価格 9,800円(税込10,290円)、送料別

●外形及び寸法図

●詳細特性

1.周波数特性

MT-72は5Hz〜70KHz −1db、 MT-128は5Hz〜50KHz −1dbの広帯域と暴れのない素直な高域減衰特性が特徴です。最も良く使用される8Ω端子の特性を優先させた構造をしており、周波数特性の良好度は8Ω端子、16Ω端子、4Ω端子の順となります。


2.インピーダンス特性

8Ω端子に8Ω負荷抵抗を繋げた時の72Ω及び128Ω端子のインピーダンス値です。
中低域では極めて平坦なインピーダンス値を維持します。又可聴周波数帯以上の高域は、なだらかに上昇いたしますのでアンプに過負荷となる心配がありません。




3.方形波応答

72Ω端子及び128Ω端子に50KHzの方形波入力を与えた時の8Ω端子の出力波形です。(8Ω負荷抵抗接続)
上が入力波形、下が出力波形です。高い周波数まで良好な波形を維持します。

MT-72
MT-128


4.インダクタンス特性

MT-72のCOM-72Ω端子間、MT-128のCOM-128Ω端子間のインダクタンス特性です。インダクタンスは低域周波数特性に大きく影響します。インダクタンスは入力信号の大きさとアンプから漏れる直流電流値により変化します。インダクタンス値が大きく、変化が少ないほど重厚で安定感のある音質が得られます。

MT-72、MT-128のインダクタンスは小信号時から大変高く、かつ変化の少ない良好な特性です。
また重畳直流電流に対しても対抗力があり。許容値の20mAでもインダクタンスの減少は僅かです。

5.マッチングトランスを用いたアンプの製作例

MT-72、MT-128の設計・製作者の雨森氏のホームページにマッチングトランスを用いた25HX5 SEPPアンプの製作例がございます。

製作例 http://homepage2.nifty.com/Kame/syasin/25HX5ga.htm

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