善本様
御社2A3PP20Wモノラルアンプの回路を参考に、終段にカソード帰還を設けたアンプを
考えています。出力トランスは帰還用巻線のある、RX−80-5を使用し、2A3のフィラメントの両端に51オームの抵抗を接続し、その中点を3次巻線に接続して負帰還を掛けようと考えています。プレート電流の管理は、3次巻線の直流抵抗値は、4.18Ωとのことですので、プレート電流を40mAとした場合は、巻線の両端で167.2mVとなるようにバイアス電圧を調整すれば良いと考えています。そこでふと気づいたのですが、巻線のインピーダンス16Ωに対して、ハムバランスの抵抗が片側で51オームもあるので、この場合、カソード帰還量はどのように考えればよいですか。直熱管の場合、効果的なカソード帰還は難しいとすれば、6B4Gにすればよいのかとも考えています。お教えください。
とおる様、今日は。ソフトン善本です。
お問い合わせありがとうございます。
カソード帰還は負帰還でございますので、どの程度の帰還がかかるかは回路の裸利得と帰還率βに依存いたします。
2A3ですとμが4しかございませんので裸利得が低く、殆んど帰還はかからないと思われます。
カソード帰還を活用なさるのであればVT25/10等の高μの3極管や5極管のご採用をお勧め申し上げます。
2A3フィラメントの51Ωは帰還率βには影響いたしませんが、
カソード帰還の有無にかかわらず、電流帰還がかかりますので2A3の裸利得が減少いたします。
51Ωを加味して裸利得をご計算頂くか、51Ω付きの回路で裸利得をご計測下さい。
宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございます。
とおるです。
御説明ありがとうございます。よく見たら、RX-80-5の説明書の中に、カソード帰還の計算例がありましたね。失礼しました。帰還率は、出力段の利得に依存する点、了解しました。オーバーオールの帰還をかけずに、ダンピングファクターを改善するために内部抵抗の低い出力管にカソード帰還をかけたアンプを作りたいと考えています。この次に製作するアンプで再度挑戦したいと思います。お世話になりました。