ソフトン 善本様
300Bシングルアンプを計画しており、初段:12AU7(パラ)、ドライバ段:E92CC(パラ)+RC-20で考えています。
E92CC(パラ)だと内部抵抗が10K以内で問題ないかと思いますが、RC-20を使用するにあたり何か気を付ける点はありますでしょうか。
平島様、今日は。ソフトン善本です。
お問い合わせありがとうございます。
E92CCは12AT7に似た球とご推察申し上げますので、パラレル接続にてのRC-20とのご使用に問題ございません。
しかしながら、インターステージトランスはなるべく低インピーダンスにて駆動して頂きますのが特性的には有利でございます。
球の性質や開発された用途を鑑みますと、
初段E92CC差動増幅+2段目12AU7パラ+RC-20
の構成が理にかなっておるのではと愚考いたします。
アドバイスいただきありがとうございます。
MJ無線と実験の2009年10月号に黒川達夫さんのE92CCの「2ユニット並列としたCR結合増幅では全高調波歪率が低く、また比較的高い耐圧を生かすことによりほとんどの出力管のドライブが可能。高調波はB電圧約180Vの場合で出力20Vまでほぼ第2高調波のみという素直なもの。300Vではさらに低歪のとなる。」の記事があったので、使ってみたいと考えたところでした。
・CR結合についての記事ですが、トランス結合の場合は勝手が違いますか。(やって見ないとわからないと思いますが)
・トランス結合の場合は、パワー管でドライブした方が良いのでしょうか。
平島様、今日は。ソフトン善本です。
トランス結合はCR結合に比べると、周波数特性が狭く、暴れも生じやすい欠点でざいます。
他方、高い駆動電圧が得られ出力管をグリッド+域まで駆動できる利点がございます。
欠点を補い、利点を生かす観点から低Rpの球で駆動をお勧めいたします。
パワー管の三結やECC99(12BH7A)は好適だと考えます。
善本様
低rpの球:5687にすることにしました。
5687は低rpですがμがさほど大きくないため、RC-20を1次並列2次並列にして増幅率を稼ぎたい(1.8倍)と思います。
初段:5687,ドライバ管:5687,RC-20(1次並列,2次並列),出力管:300B
1次並列2次並列ですと駆動インピーダンス:シングル600Ω〜2KΩと書いてありますが厳しいでしょうか。
1次直列2次直列でないと無理でしょうか。
平島様、今日は。ソフトン善本です。
5687は大変低rpですので1次並列でも大丈夫だと思います。
ただ、負荷が重いとドライバー段の歪は増えます。
1次並列と1次直列の両方を試せる配線(実装)としておき、
実際に音を聴き、特性を比べて、決定されるが良いと思います。