天津全真電子管技術有限公司(FULLMUSIC/TIANJIN)

創業者、劉氏は1959年に北京の清華大学の無線電気電子管製造技術を専攻され、卒業後数年間北京電子管工場に勤務、その際に高信頼長寿命管、大型送信管の設計と製作、生産管理に当たり、1964年原電子工業部でエンジニアに任命されました。その後、天津ブラウン管工場技術工場長兼主任技師となり、その際にNECの技術供与を受け、NEC大津工場に3ヶ月ほど技術習得に来日されたとのことです。その後、北京電子管の技術顧問をされたのち、1997年に現在の天津全真電子管技術有限公司を興されたとのことです。
天津全真電子管技術有限公司は、中国の天津市に在り、オーディオ用真空管の製造を目的に1998年3月に設立されました。天津にはNEC公司を引き継いた関連会社がいくつもあり、真空管の製造経験者も多数います。法人代表劉武カ氏も真空管技術の専門家です。現在の生産能力は月産1000本ほどで、今回のラインアップに見られるように古典型直熱3極管を中心に輸出を目的として生産することです。
2000年頃から天津で活動を始めた天津全真電子管技術有限公司(FULLMUSIC)は、小規模ですが、曙光電子(Shuguang)や柳州(Liuzhou)に続く中国第3番目のオーディオ用真空管メーカーです。オーナーの劉氏はかつてNECで働いていたこともある真空管技術者で、ユニークなナス型の300Bや274Bをはじめ、丸球の101D,102D,205Dを製造しています。また2001年にはメッシュ状プレート300Bや300B/2.5Vや205Dや274Bと言ったユニークな製品を発表しています。2003年には2A3やPX25やPX4や45を続々作られています。

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