AnalogDiscovery用フロントボックス(操作箱)キット
性能検証

波形の観測
AWG(任意波形発振)アプリにて10KHz、1Vpeakの正弦波と方形波を出力し、オシロスコープアプリで観測した結果です。
14BitADCの威力で大変精密で滑らかな波形が得られます。電圧精度も良好です。
これだけ滑らかな波形を観測できるならアナログオシロは不要かもしれません。

帯域の観測
ネットワークアナライザアプリを用いて、発振出力から入力までの総合的な帯域特性を調べました。
フロントボックスの出力ボリュームを最も出力インピーダンスが大きくなり、帯域幅が狭くなる半減(-6dB)位置に設定しました。
結果1MHzで-0.3dB、5MHzで-4dBの帯域幅を得ました。オーディオ機器の測定には十分な帯域幅です。
半減位置を離れると帯域幅は広がります。

歪率の検証
スペクトラムアナライザアプリを用いてAWGで発振した1KHz、2Vpeak正弦波の歪を観測しました。
歪率(THD)は-64.183dBc、%表示に直すと0.062%です。各高調波の成分分析も得られます。
専用のオーディオアナライザには及びませんが、AnalogDiscoveryのみで0.1%程度までのアンプの歪率測定が可能です。

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