善本さま、初めて質問させて頂きます。
RX-80-5と6CA7PPでカソード帰還のアンプを製作したいと思います。
RX-80-5の技術資料に「帰還率は2.57」とあります。
これはカソード帰還を施すことでドライブ電圧振幅が普通のPPのときの2.57倍必要という事で正しいでしょうか?
私は電源電圧300Vの6SN7GT差動でドライブできるかな?と思って負荷線を引いてみたらカソード帰還PP出力段をフルにドライブ出来る出力電圧振幅が得られないのでは?という危惧が生じました。
RX-80-5と6CA7PPでカソード帰還出力段をドライブする良い回路構成をアドバイス、レクチャー頂きたくお願い申し上げます。
4MP12様、今日は。ソフトン善本です。
はい、カソード帰還をかけた場合、通常のPPの2.57倍のドライブ電圧が必要でございます。
6CA7の動作点にもよりますが、Vp400Vの場合Vgは-35V程度と思われます。
カソード帰還をかけた場合、35*2,57=90Vのバイアス電圧相当となり、入力信号として180Vピークtoピークの駆動電圧が必要です。
電源電圧300Vのドライブ段ですと、独立型ならば十分駆動可能と思います。
初段と直結型ですと厳しいです。
初段と直結型でも電源電圧を350V〜370V位に上げれば180Vピークtoピークの駆動電圧を得られると思います。
宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございます。
「カソード帰還をかけた場合、通常のPPの2.57倍のドライブ電圧が必要」
分かりました、アドバイスを参考にもう少し考えてみます。
有難う御座いました。
記述に間違えがありましたので、訂正いたしました。
誠に申し訳ございません。
宜しくお願い申し上げます。
善本さま、わざわざすみません。
文脈からうっかり勘違いと理解していました。
私もおっちょこちょいで何度も書き換え訂正したりしょっちゅうです。
LTspiceでRX-80-5のサブサーキットモデルを作成しました。
技術資料の周波数レスポンスとほぼ似た特性が得られましたがその他のインピーダンスや位相応答はあまり近くありません。
なので、帰還をかけた時の応答や安定性の評価には使えないレベルのモデルです。
なので実機でカットアンドトライで特性を出したいと思います。
ついでに質問です。
カソード帰還巻線のR終端は不要でしょうか?
まっ、実験してみたいと思います。
正確な出力トランスのモデル作製は至難と思います。
低域インダクタンスは信号レベル、不平衡電流で大幅に変化しますし、
80Wの大型出力トランスでは100kHz以上の高域特性には大きな個体差があります。
帰還については、
低域ではインダクタンスが数倍変動しても大丈夫なように、
高域では100kHz以上は帰還率が1を下回る(帰還がかからない)ように、
設計するのが良策と思います。
カソード巻線の終端抵抗器は不要と思います。
又、カソード巻線を未使用の場合は、開放(絶縁)として下さい。
宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございます。
善本さま、ご回答ありがとうございます。
トランスの正確なspice modelは難しい、全くその通りと思います。
大容量のOPTは高域の個体差が大きい、承知しました。
私はRX-80-5と6CA7三結クラスAプッシュプルでKNFを施し、更にオーバーオールNFBを8dB程度掛けたいです。
二重にNFBをかける目的は、極力出力インピーダンスを下げたい、という事です。
こうすると高域はゆうに100kHzをオーバするので心配になりました。
KNFはやめて素直にRX-40-5でNFB特性を追い込む方が良いかも?とも思えてきました。
KNFならではの特徴、特長、利点は?自問自答しています。
とりとめ無い文章になってしまいましたが、お手すきの時に何かご意見アドバイス頂けたらと思います。